現代の科学と技術/現代科学技術論 2004年度後期

シラバス

目的と内容

  • 現代における科学と技術の発展動向を全体的および分野別に分析し、今後の技術発展の課題を明らかにすることを目的とする。そのために、個別領域をミクロ的に分析するとともに、科学と技術を現代社会との関係において総合的にとらえるために、現代をかたちづくってきた歴史分析に重点をおく。また、現代における科学と技術に関す重要な論点については、具体的事例をもとに考え、議論する。

授業計画

  1. 現代科学技術分析の視点
    -科学と技術の概説
    -科学と技術に関する受講者の認識の確認
  2. 戦後技術発展の構図−1−
    -戦後史の概観と科学・技術のかかわり
  3. 戦後技術発展の構図−2−
    -科学・技術の高度化と普及の過程
  4. 技術展開分析各論−エレクトロニクス
    -トランジスタと集積回路の発明による小型化・高性能化・低価格化
    -ハードウェア記述言語による開発工程の変化
  5. 技術展開分析各論−通信とコンピュータ(1)
    -電信・電話技術の発達と通信工学
    -コンピュータの発達と普及
  6. 技術展開分析各論−通信とコンピュータ(2)
    -アメリカと日本におけるコンピュータネットワークの発達
    -ソフトウェアの開発と生産の特質
  7. 技術展開分析各論−日本機械技術論
    -自動制御と工作機械の発達
    -産業用ロボットによる生産工程の変化
  8. 技術展開分析各論−宇宙開発と戦後の世界
    -冷戦と科学・技術のかかわり
    -冷戦後の宇宙開発と将来の展望
  9. 技術展開分析各論−生命・バイオの動向と課題
    -遺伝子構造の解明とゲノム解析の発展
    -ヒト由来情報と人権に関する課題
  10. 科学・技術と地球環境問題(1)
    -工業の発展と公害
    -地球規模の環境破壊
  11. 科学・技術と地球環境問題(2)
    -持続可能な社会のための技術
  12. 先端技術開発と倫理的課題
    -先端技術開発にかかわる企業と技術者の倫理
  13. 知的所有権と技術開発
    -現代における特許と著作権
    -ソフトウェア開発のモデル

受講にあたって

  • 理工学の高度に専門的な知識は前提としないが、多岐にわたる現代の科学と技術に対する意欲的な取り組みと、積極的な授業への参加を期待する。

授業の進め方

  • 最初の授業において主要論点解説、用語集、年表、文献案内等をまとめた受講者用資料集を配布する。授業は原則として毎回配布するプリントにそって講義をすすめていくが、内容によってはビデオ等を使用する場合もある。

試験と成績評価

  • 出席率(10%)、日常的な課題と授業への積極的参加(30%)および定期的なレポート提出 (60%)によって評価し、試験は実施しない予定である。

レポートの提出について

  • 学期試験としてレポートの提出を求めます.
  • 後期を通じて出席日数が2/3未満の場合,採点できないので注意してください.
  • レポートを書いている過程で,自力では解決できない問題があれば相談してください .
  • レポート提出の締め切り日は2005年1月14日です.締め切り日までに提出されなかった場合は,試験を受けなかったのと同じように扱います.できればそれよりも早く提出してください.
  • 提出方法は原則としてEメールで tanaka@computer.org へ送ってください.48時間以内に「受け取った」という返信をします.返信がなかった場合,メールが届いていない可能性もあるので再度確認してください.
  • レポートの内容が合格とするのに不十分と判断された場合,またはさらによい内容にすることが可能だと判断された場合には,再提出を求めます.その時に指定された期限までに再提出がなければ,最初に提出された内容で成績を確定します.
  • 文献の探し方などについては,一例としてこのウェブサイトを参考にしてください.http://www.dendrocacalia.org/~common/

【課題】

  • 科学または技術が現代社会に与えている影響について具体的な例をあげ,それらによってどのような問題が生じているのか,その解決のために何をすべきか論じてください .

【書き方】

  • 科学や技術に関するどのような例をとりあげるかということは,各自の問題意識に応じて自由に設定してください.ただし,それが社会的な問題解決のために意義があること を論じることができなければなりません.また,設定したテーマにふさわしい表題を自分 で決めてください.
  • 次のような節に分けて書いてください.
  1. テーマの設定:具体的な例をテーマとしてとりあげ,それをとりあげる意義を述べる .
  2. 問題の現状:とりあげるテーマに関して,現状を報道記事などから客観的・具体的に記述する.
  3. 先行研究の調査:既になされている研究について文献調査をおこない,概要をまとめておく.
  4. 問題の分析:設定したテーマに関して,科学や技術と社会の関係を明確にする方向で分析をおこない,また先行研究についての見解や,独自の考えを述べる.
  5. 解決のための提案(またはさらに検討すべき課題):解決のための具体的方法を示すことができればそれを書く.解決が困難な場合は,何が問題を複雑にしている要因なのか ,今後どのようなことを解明すべきかを述べる.
  6. 参考文献:文献には番号を付けて,どの文献を参照したのかがわかるように本文中では番号を記す.参考文献のリストはレポートの最後に,著者名,書名,掲載雑誌・新聞名 ,発行所,発行年を記す.ウェブページを参照した場合は,URLだけでなく,そのページの著者,ページのタイトル,書かれた時期がわかるようにする.
  • 他人の著作物を自分が書いたものであるかのように書いてはいけません.他人が書いたものは,出典を明らかにして引用または要約したうえで,自分の考えを述べてください .
  • ワープロ使用の場合はA4横書き,内容が十分であれば枚数に制限はありません,表紙には,表題,所属学部学科,学生番号,氏名を明記してください.テキスト形式でもかま いません.

補講について

  • あらためてお知らせします.

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Last-modified: 2009-05-20 (水) 19:07:26 (3078d)