技術者の倫理 Engineering Ethics

技術者の学会における倫理綱領

IEEEとその前身

電気電子学会 (IEEE) と、その前身のひとつであるアメリカ電気学会 (AIEE) の倫理綱領について、二つの時期に関心をもっています。

  • AIEE が工学系学会としては世界最初の倫理綱領といわれるものを制定した過程。 このことについては、2005年6月28日の火ゼミで簡単な報告をしました。
  • AIEE が IRE と合併して IEEE となったとき、旧組織が消滅したことによって倫理綱領も失効した数年間。

1960年代の論争と計算機学会 (ACM)

IEEE が倫理綱領をもたない間に、戦後発足した計算機学会 (ACM) で倫理綱領が制定されたということは興味深いところです。

技術者の倫理に関する教育の観点から

技術者の倫理教育の意義について考えています。

思い返してみると、アメリカの大学で engineering ethics が工学系の授業科目になっているということは、高橋安人『神々のたそがれ:日米の戦後50年』オーム社(1995)を読んで知りました。読んだのは著者が亡くなった1996年10月29日より後で,JABEEが設立された1999年11月19日より前だということはたしかです。それから何年もたち、技術者の倫理に関する日本語の教科書も増えてきました。

教育にあたる場合、教育実践としては考えられるかぎり有効なものを追求すべきですが、その効果に完全性が期待できるわけでもありません。根源的な議論が必要であると考えています.そうしたことから,「良心」に着目して,技術者の職業現場に目を向けて考えたことを,ひとつの問題提起として第9回日本科学史学会西日本研究大会(2005年11月19日,龍谷大学深草学舎)で発表しました。

戦後ドイツにおける「技術者の信条」

1950年5月にVerein deutscher Ingenieure (VDI) が発表した「技術者の信条」(Bekenntnis des Ingenieurs)は、「技術者の責任」に関するVDI総会で採択された倫理綱領的文書。Bekenntnisの訳語は「告白」と考えていましたが、日本ではわかりにくい(「信仰告白」などを連想する人は少ない)ようなので「信条」としました。

  • (共訳)ドイツ技術者協会(VDI)「技術者の信条」『サジアトーレ』35号(2006年) pp. 80-81.

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Last-modified: 2009-05-20 (水) 19:06:03 (2958d)