NHK ニュース7のキャスターである武田真一アナウンサー(「たけだ しんいち」と思い込んでいたが「たけた しんいち」が正しいらしい)によるブログのエントリ思いを込めて(2009年4月30日)で3月13日放送のブルートレイン引退のニュースに触れてこのように書いている.
この列車には、ちょっと、思い入れがあります。
大学へ進むとき、熊本からこの列車で上京しました。
飛行機のほうがずっと早かったのですが、初めてふるさとを離れる感慨を、
ゆっくり味わってみたかったのです。
この気持ちはわかる.私も上京する時に飛行機でも新幹線でもなく,わざわざブルートレイン(あさかぜ)に乗ったのである.
熊本といえば,同番組ニュースリーダーである内藤裕子アナウンサーの「初任地のエピソード」に熊本放送局の頃のことが書かれている.
初めてのラジオリポート制作で、1人録音機をかついで「肥後三郎弓」を作っている方のお話しを聞きに行った。
「録音機をかついで」というとソニーのデンスケ(たとえばこのようなもの,フルトラック・モノラル,テープスピードは19 cm/min.)ではないかと思われるが,1999年入局なのでオープンリールのデンスケではなく業務用のカセットデンスケかもしれない.ただ,これはあまり重くない(私が個人的に持っていた古い民生用のTC-2860SDというカセットデンスケはそれなりに重かった).「かついで」というのだからDATレコーダやさらに小さなICレコーダなどではないように思う.ただ,1990年代に録音用の媒体が大きく変化しているのでどんなものなのか気にはなる.ソニーが現在も販売している業務用録音機の記録媒体には半導体が使われている.
実はもうひとつ気になることがある.ウィキペディアの記事内藤裕子(2009年7月4日現在)には「身長は174.2㎝」と,ミリ単位で記載されている.身長は本人が番組中で明かしたものかもしれないが,いくらなんでも細かすぎるように思う.
録音機,テープレコーダーといえば起源をどこまでさかのぼるかによるが,ドイツ人 Frits Pfleumer によって発明され,AEGによって改良された Magnetophon によって一応の完成とみなせると思われる.ついでにいえば,テープレコーダのことをロシア語で Магнитофон (マグニタフォン,ラテン文字で書くと Magnetofon)というのだが,これは Magnetophon に由来するのではないだろうか.そのうち確認しておこう.
ところで,前に書いた古巣の中学校の隣はNHKの放送局であった(2004年に見た時には取り壊され,こんなふうに更地となり近くの複合ビルに移っていた).オープンリールのデンスケをかついだ職員が出入りするところも何度か見た.放送局の敷地を塀の上からのぞくと,廃棄処分されたらしい面白そうなものがころがっていることがあり,勝手に持ち帰ってはいけないと思って「捨てるんだったらください」とお願いして頂戴したものもあった.東京には秋葉原があり,もうさすがに恥ずかしいので,渋谷の放送センターでそんなことはしていない.
Posted by common on July 4, 2009 at 7:04 AM under ニュース, ロシア語.
Tags: AEG, BASF, JOAK, JOGK, JOSK, Magnetophon, NHK, あさかぜ, ソニー, テープレコーダー, デンスケ, ニュース7, フリッツ・フロイマー, ブルートレイン, マグニタフォン, 内藤裕子, 放送局, 武田真一
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テレビドラマふたつのスピカを初回から見ている.
私は1957年のスプートニク打ち上げのときにも,1961年Юрий Алексеевич Гагаринによる宇宙飛行のときにも生まれていなかった.アポロ11号の月面着陸や翌年のアポロ13号事故については,見ていたかもしれないが確かな記憶がない.ニュースで見たはっきりとした有人飛行に関する記憶は,1975年のアポロ・ソユーズのドッキングである.ソユーズの船内で双方の宇宙飛行士たちが一緒にボルシチを食したというような報道に接して,ボルシチとはどんな料理だろうかと思った.また,いつ買ったのかはっきりしないが,学習科学まんがシリーズ『宇宙とロケット』(立風書房,1972)というものを読んでいた.アポロ13号のことも書かれていたが,当時はなんのことかよくわからなかった.アポロ計画についてはそういった本から知識を得ていた.
そんなころに見た,最も印象的な写真がこれである(NASAによって撮影・公開されているもので,17 U.S.C. §105 により著作権は存在しない).

アポロ11号の打ち上げに使われた巨大なサターンVロケットを至近距離でとらえているこの写真は,いかにも魚眼レンズで撮影されたものらしくひどく歪んでいるが,その違和感も含めた迫力は,離れたところから望遠レンズで撮影されたものとはまるで比較にならない.
それはさておき,ドラマ第2回で着衣水泳のシーンがあった.宇宙飛行士が水中訓練を受けることは知っていたが,あらためて国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集のページにある「宇宙飛行士候補者募集要項」を読んでみると,
訓練時に必要な泳力(水着及び着衣で 75m: 25m x 3回 を泳げること。また、10分間立ち泳ぎが可能であること。)を有すること。
と書かれている.たしかに,宇宙船がどんなところに落下しようと生き延びることが求められるのであろう.1974年アメリカで放送され,日本語吹き替えでも放送されたテレビドラマ Planet of the Apes (邦題:猿の惑星)も,宇宙船が湖に着水するあたりから始まっていたように思う.NHKのドラマに話を戻すと,主人公の鴨川アスミは水泳が得意でないということになっている(演じている桜庭ななみのほんとうの泳力は知らない).それで東京宇宙学校に入学できるのかとも思ったが,フィクションなのでまあいい.
しかし,実際に宇宙飛行を経験した日本人宇宙飛行士は私より年上の人ばかりなのに,登場人物がみな若い.若いから成り立つストーリーなのかという気もする.アスミがロケット設計技師の娘というのは,テム・レイと息子のアムロ・レイという関係に似ているような気もするが,あまり気にしないようにしたい.
宇宙を目指す高校生たちということで,1999年のアメリカ映画 October Sky (邦題:遠い空の向こうに──ロケットボーイズ)は実話にもとづくものらしいが,行動力ある高校生も,彼らを陰で支える物理の教師の姿勢もよかったと思う.

このドラマは木曜日の夜8時.柳沼行の同名コミックが原作で,2002年にNHKによりアニメ化されているらしいが,いずれも見ていない.スピカというのはおとめ座の連星らしいが,どんなふうに「ふたつ」なのかは最後まで見ないとわからないのではないだろうか.
Posted by common on June 30, 2009 at 11:22 PM under テレビシリーズ, 写真, 水泳.
Tags: JAXA, NASA, NHK, ふたつのスピカ, ドラマ, 宇宙飛行士, 桜庭ななみ, 水泳
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