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はっちゃんのように著名な飼い猫をはじめ、多くの飼い主が愛猫を撮影しているはずである。

私もこのようにネコの写真を撮っているが、さほどの頻度ではない。また、この2枚いずれも携帯電話に内蔵されたカメラによるものである。

Alan in front of Matrix screen 2006

Alan a baby cat 2006

あまり写真を撮らない理由のひとつは、部屋が散らかっていて、絵にならないということがある。これは身から出た錆としかいえないが、撮影するからにはヒトから見て美しいものにしたいと考えるのは自然なことである。

それから、こちらが本題。一眼レフでも銀塩写真をあまり撮らなくなり、デジタル写真を撮影することが普通になってきたこと、これにともなってニコンのDXフォーマットへの不満がある。理由は後で述べるが、結論を先にいえば、ニコンはデジタル一眼レフを開発するにあたってFマウントを採用するのであれば、はじめからFXフォーマットを採用すべきだった。35ミリ版相当の大きさをもつ撮像素子が作れないとしても、レンズの焦点距離150%換算というようなことは擬似的な方法を用いてでも避けるべきだった。

現在でも『猫生活』や『猫びより』など、いくつものネコ雑誌が出版されているが、1980年頃までのネコ雑誌における読者投稿写真には、撮影に用いられたカメラやレンズなどの情報が添えられていた(『月刊キャッツ』300号, 1998年11月, 65-68頁)。『月刊キャッツ』改題前の『キャットライフ』1878年11月号に掲載された「おじゃまします」という写真には「マイクロニッコール55mm F5.6 ネオパンSS ストロボ使用」という記述がある。このMicro-Nikkor 55mmは Ai方式ではないF3.5かもしれない(ニッコール千夜一夜物語「マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承前編 後編 参照)。

しかし、接写ができて55mmという焦点距離のレンズはネコ写真を撮影するうえで非常に使いやすいものなのである。オートフォーカスのAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dというレンズも現在発売されており、私もオートフォーカスの銀塩カメラ用として使っている。しかし、これはDXフォーマットのデジタル一眼レフに取り付けても、焦点距離が150%換算されて90mm相当となり、まるで使えない、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G (IF)でそこそこの撮影はできるが、銀塩ほどの面白さは感じられない。だいいち、銀塩用に何本かのDタイプニッコールレンズはすでに持っている。だからといってD3xをポンと買うのは、プロならともかく浪費というべきであろう。せいぜいD700が手の届く限界である。

結論はすでに述べたが、D700にしても価格としては銀塩最高級機のF6に近い。写真を楽しくするために、ニコンはFXフォーマットのニコマートDシリーズを発売すべきである。ニコマートという名前にこだわるわけではないが、D二桁程度の価格帯で量産しなければあまり意味がない(「ニコマート」の商標は番号3173753号と3231491号でニコンが今でも登録しているので、活用してもよかろう)。DXフォーマットは廃止か、細々と継続する程度でかまわない。

ネコ写真にとどまらない問題をもうひとつ指摘しておこう。コピースタンドにマイクロニッコール装着のDXフォーマットのニコンを取り付けた場合、大きな資料になるとカメラをてっぺんまで上昇させても複写ができないのである。低価格のニコマートFTシリーズやニコンFMシリーズではこのような問題はなかった。最高級機と同じニッコールレンズが使えるのがニコマートであり、廉価版のニコンだったはずである。