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テレビドラマふたつのスピカを初回から見ている.
私は1957年のスプートニク打ち上げのときにも,1961年Юрий Алексеевич Гагаринによる宇宙飛行のときにも生まれていなかった.アポロ11号の月面着陸や翌年のアポロ13号事故については,見ていたかもしれないが確かな記憶がない.ニュースで見たはっきりとした有人飛行に関する記憶は,1975年のアポロ・ソユーズのドッキングである.ソユーズの船内で双方の宇宙飛行士たちが一緒にボルシチを食したというような報道に接して,ボルシチとはどんな料理だろうかと思った.また,いつ買ったのかはっきりしないが,学習科学まんがシリーズ『宇宙とロケット』(立風書房,1972)というものを読んでいた.アポロ13号のことも書かれていたが,当時はなんのことかよくわからなかった.アポロ計画についてはそういった本から知識を得ていた.
そんなころに見た,最も印象的な写真がこれである(NASAによって撮影・公開されているもので,17 U.S.C. §105 により著作権は存在しない).

アポロ11号の打ち上げに使われた巨大なサターンVロケットを至近距離でとらえているこの写真は,いかにも魚眼レンズで撮影されたものらしくひどく歪んでいるが,その違和感も含めた迫力は,離れたところから望遠レンズで撮影されたものとはまるで比較にならない.
それはさておき,ドラマ第2回で着衣水泳のシーンがあった.宇宙飛行士が水中訓練を受けることは知っていたが,あらためて国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士募集のページにある「宇宙飛行士候補者募集要項」を読んでみると,
訓練時に必要な泳力(水着及び着衣で 75m: 25m x 3回 を泳げること。また、10分間立ち泳ぎが可能であること。)を有すること。
と書かれている.たしかに,宇宙船がどんなところに落下しようと生き延びることが求められるのであろう.1974年アメリカで放送され,日本語吹き替えでも放送されたテレビドラマ Planet of the Apes (邦題:猿の惑星)も,宇宙船が湖に着水するあたりから始まっていたように思う.NHKのドラマに話を戻すと,主人公の鴨川アスミは水泳が得意でないということになっている(演じている桜庭ななみのほんとうの泳力は知らない).それで東京宇宙学校に入学できるのかとも思ったが,フィクションなのでまあいい.
しかし,実際に宇宙飛行を経験した日本人宇宙飛行士は私より年上の人ばかりなのに,登場人物がみな若い.若いから成り立つストーリーなのかという気もする.アスミがロケット設計技師の娘というのは,テム・レイと息子のアムロ・レイという関係に似ているような気もするが,あまり気にしないようにしたい.
宇宙を目指す高校生たちということで,1999年のアメリカ映画 October Sky (邦題:遠い空の向こうに──ロケットボーイズ)は実話にもとづくものらしいが,行動力ある高校生も,彼らを陰で支える物理の教師の姿勢もよかったと思う.

このドラマは木曜日の夜8時.柳沼行の同名コミックが原作で,2002年にNHKによりアニメ化されているらしいが,いずれも見ていない.スピカというのはおとめ座の連星らしいが,どんなふうに「ふたつ」なのかは最後まで見ないとわからないのではないだろうか.
はっちゃんのように著名な飼い猫をはじめ、多くの飼い主が愛猫を撮影しているはずである。
私もこのようにネコの写真を撮っているが、さほどの頻度ではない。また、この2枚いずれも携帯電話に内蔵されたカメラによるものである。


あまり写真を撮らない理由のひとつは、部屋が散らかっていて、絵にならないということがある。これは身から出た錆としかいえないが、撮影するからにはヒトから見て美しいものにしたいと考えるのは自然なことである。
それから、こちらが本題。一眼レフでも銀塩写真をあまり撮らなくなり、デジタル写真を撮影することが普通になってきたこと、これにともなってニコンのDXフォーマットへの不満がある。理由は後で述べるが、結論を先にいえば、ニコンはデジタル一眼レフを開発するにあたってFマウントを採用するのであれば、はじめからFXフォーマットを採用すべきだった。35ミリ版相当の大きさをもつ撮像素子が作れないとしても、レンズの焦点距離150%換算というようなことは擬似的な方法を用いてでも避けるべきだった。
現在でも『猫生活』や『猫びより』など、いくつものネコ雑誌が出版されているが、1980年頃までのネコ雑誌における読者投稿写真には、撮影に用いられたカメラやレンズなどの情報が添えられていた(『月刊キャッツ』300号, 1998年11月, 65-68頁)。『月刊キャッツ』改題前の『キャットライフ』1878年11月号に掲載された「おじゃまします」という写真には「マイクロニッコール55mm F5.6 ネオパンSS ストロボ使用」という記述がある。このMicro-Nikkor 55mmは Ai方式ではないF3.5かもしれない(ニッコール千夜一夜物語「マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承」 前編 後編 参照)。
しかし、接写ができて55mmという焦点距離のレンズはネコ写真を撮影するうえで非常に使いやすいものなのである。オートフォーカスのAi AF Micro-Nikkor 60mm F2.8Dというレンズも現在発売されており、私もオートフォーカスの銀塩カメラ用として使っている。しかし、これはDXフォーマットのデジタル一眼レフに取り付けても、焦点距離が150%換算されて90mm相当となり、まるで使えない、AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G (IF)でそこそこの撮影はできるが、銀塩ほどの面白さは感じられない。だいいち、銀塩用に何本かのDタイプニッコールレンズはすでに持っている。だからといってD3xをポンと買うのは、プロならともかく浪費というべきであろう。せいぜいD700が手の届く限界である。
結論はすでに述べたが、D700にしても価格としては銀塩最高級機のF6に近い。写真を楽しくするために、ニコンはFXフォーマットのニコマートDシリーズを発売すべきである。ニコマートという名前にこだわるわけではないが、D二桁程度の価格帯で量産しなければあまり意味がない(「ニコマート」の商標は番号3173753号と3231491号でニコンが今でも登録しているので、活用してもよかろう)。DXフォーマットは廃止か、細々と継続する程度でかまわない。
ネコ写真にとどまらない問題をもうひとつ指摘しておこう。コピースタンドにマイクロニッコール装着のDXフォーマットのニコンを取り付けた場合、大きな資料になるとカメラをてっぺんまで上昇させても複写ができないのである。低価格のニコマートFTシリーズやニコンFMシリーズではこのような問題はなかった。最高級機と同じニッコールレンズが使えるのがニコマートであり、廉価版のニコンだったはずである。
